そんな小学5年生の秋。
勉強に専念させるために
滝川の父母は野球をやめなさいと言ってきた。
滝川は憤慨した。
自分の好きなことを満足にできないことへの不満が爆発した。
滝川は父母をバットで1発殴るとこう言った。
「秀才というのは勉強に限るのか？」と。
滝川は自分を応援してくれる叔父のところに移った。
叔父は懸命に野球に向き合う滝川を
いつでも応援してくれていた。
滝川は愛工大名電高校に進んだ。
懸命にバットを振り続け、走り込みをした。
努力して結果を残す秀才を目指した。
甲子園には３回出場し、
チャンスに強いバッティングで
チームをベスト４まで導いた。
そんな2013年ドラフト。
その年の注目は大卒の郷野武史で
流石にドラフト1位指名はないと思っていた。
しかし1球団だけ、滝川を1位指名した。
2013年優勝したモンキーズだった。
滝川は驚いたが、入団を決めた。
それから12年。
滝川も30歳になるが衰えは垣間見えない。
ちなみに2013年に滝川を指名した
木下監督は言う。
「努力して結果を残すところが、勝利に貪欲そうでいいと思った」
それが滝川をドラフト1位指名した理由だそうだ。
滝川の今年の成績は
.302　16本塁打　134打点　だった。
猿の永遠の顔は
まだまだ快音を響かせ続ける。