父は頑張って働いていたが、
家事をこなすのはいつも柴だった。
そんな中ある日のテレビ番組で
元エレファンツの捕手である
廣嶋選手のドキュメンタリーを見る。
彼は子供の頃は貧しかったが、
それでも諦めずに野球を続けた結果
このように活躍できているという内容だった。
それを見た芝は感動し、号泣。
父も新しい女性と再婚し、
野球選手を目指せるようになってきた。
彼は熱心に遠投した。
バットも振った。
しかしあまり成果が出ない。
しかし彼にはそれは耐えられた。
子供の頃から苦労してきたからだ。
彼の活躍には
大変だった幼少期の苦労が礎になっていた。
高校は完投第一高校に進学。
地味ながら活躍していたので
2017年のドラフトでは
3位というギリギリで入団。
そこでは彼に更なる苦労が待っていた。
プロの世界はやはり厳しく
努力を積み重ねても簡単にベンチ入りはできない。
でも彼は苦労には慣れっこだ。
地道に努力した。
そして今シーズン、プロ初ホームランが出た。
彼の努力が報われたのかもしれない。
守備面でも変化が見られた。
彼はおそらく晩成タイプだ。
今シーズンの成績は
.248 1本塁打 21打点。
大器晩成がよく似合う苦労人は
どんどん輝きを増していく。