| 打順 | 選手名 | 守備 | 打 | ミート | 力 | 走 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1番 | 2021年10月29日。 | ||||||
| 2番 | 俺はやっと退院した。 | ||||||
| 3番 | 骨盤が治り、 | ||||||
| 4番 | 下半身を自由に動かせるようになった。 | ||||||
| 5番 | 退院する2日前、 | ||||||
| 6番 | 島田さんがきてくれた。 | ||||||
| 7番 | 「よかったな!退院なんて。」 | ||||||
| 8番 | 彼は違和感を覚えた。 | ||||||
| 9番 | なぜ急にタメ口? |
もちろん何度も会話してきたけれど
タメ口で会話したことなんて一度もない。
おそらく俺は相当面食らった顔を
していたのだろう。
島田さんは苦笑して行った。
「まだ思い出さないのか?」
意味深発言。
俺はこの人に何かしたorされた...?
俺はどうしても思い出せなかった。
彼は言い始めた。
「俺は野球選手だった。」
ああ、どうりでマッチョなのね。
「俺は2017年、ホームランを打たれたんだ。」
まあ、ピッチャーたるものホームランは打たれるでしょう。
それがなんだってんだ?
「プロ初ホームランをな。」
え?2017年にプロ初ホームランなんて
俺くらいしか...。
「忘れちまったのか。俺はお前にプロ初ホームランを打たれた投手、島田拓広だよ。」
えええーーーー。
確かに2017年に打ったプロ初ホームランは
当時ベテランだった投手から打ったような...。
その投手が目の前にいるなんて
誰がそんなの予想できたよ。
「俺はお前のプレーに惚れ込んだんだ。何度も繰り返す好プレーに粘り強いバッティング。お前のそばで働きたいと言うか、俺がお前を支えられたらいいなと思っていたんだ。」
急な告白だ。俺は驚いた。
そして俺は考えた。
確かに俺を支えてくれる人がいたら
かなりありがたい。
それに人を支えるのは足がなくてもできる。
俺は言った。
「そう思っていただけて光栄です。ぜひモンキーズに入って、コーチをしてくれませんか?」
島田さんは喜んでいた。
俺はその夜、監督に電話した。
「監督、俺、1ヶ月後には復帰できそうです。あと、俺にプロ初ホームランを打たれた島田さんて言う投手がコーチに就任したいと言っています。いいでしょうか?」
監督は了承してくれた。
俺はモンキーズの仲間たち全員に連絡した。
みんな、喜んでくれた。
俺の新しい野球人生が
あと1ヶ月で、始まる。
⑥に続く
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名無しさん
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