打順選手名 守備ミート メモ
1番

今年の冬は長くて

2番

猛烈に寒い。

3番

事故に遭ってから約1年、

4番

俺は2月のグラウンドで

5番

体を温めていた。

6番

隣にはコーチの島田さん。

7番

彼のアドマイスには脱帽だ。

8番

彼は俺が必要なことを

9番

ちゃんとわかってくれていた。

<チーム紹介>

島田)お前が事故にあって変わったこと、なんだと思う?
中川)野球に対する思い、ですかね...?
島田)メンタル面ではない、能力でだ。
中川)それだったら、打撃性能は落ちたし守備力もダダ下がりですよ。今の俺を表すなら打撃市村、守備蜂須賀みたいなもんですから
島田)守備蜂須賀は言い過ぎだ。まあ古川くらいで止めておけ。まあ言った通り、お前が失ったものは多い。何から元に戻したい?
中川)そんなん守備力ですよ。持ち味でしたから。
島田)じゃあ、今日から1ヶ月間半くらいは守備力を徹底的に磨こう。打撃はそのあとだな。

1ヶ月半後

島田)おまえには常人には持ち得ない何かを感じるよ。
中川)何がですか?
島田)下半身をぶっ壊したとは思えない華麗な動きに正確な送球。やはり慣れって恐ろしいな。
中川)そうか、俺にはいい意味での慣れがあったんですね。
島田)そうだな、じゃあ、あとは打撃だ。率直にいうと、お前は事故に遭う前決して打てるわけではなかったよな。
中川)そうですね。粘り強かった自覚はありますが。
島田)それだ。まずは粘ることから始めよう。

5ヶ月後
島田)粘り強さもすぐ戻ったか。やはりお前の野球センスには脱帽だよ。
中川)いえいえ、あなたのアドバイスのスキルもすごいですよ。
島田)あとは打撃を向上させよう。これには時間がかかる。まあ、地道にやっていこう。

⑦(最終章)に続く

Posted by 鳴尾浜 / No.21727 / Date 2025-12-10 19:38:00

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名無しさん